転勤は辛い?会社辞める?意外と悪くない地方生活。地方都市で暮らすメリット

転勤は辛い?会社辞める?意外と悪くない地方生活。地方都市で暮らすメリット

転勤ガチャ、配属ガチャ、そんな言葉聞いたことありますか?

転勤で地方に行くのが嫌だから、会社をすぐ辞めてしまう。せっかくとった、全国転勤ありの大手企業の内定を蹴ってしまう。そんな人が増えているみたいです。

新卒で入った現場主義の大手企業で、地方転勤で10年以上馴染みのない土地を転々としてる私が、体験談を交えて、地方都市暮らしは意外と悪くないよ!ということをお伝えしていきます。

ゆとりを持った生活ができる

本社所在地の給与水準が適用される

私の場合を例に出しますが、東京に本社を置く企業に在籍しており、30歳の時の税引き前の年間所得が約600万円でした。

住んでいる県の、30歳〜34歳の平均年収が392万円。東京の30歳〜34歳の平均年収は579万円となっていました。

東京の企業ですので、東京の平均年収に近くなっています。地方都市に行くと相対的に高所得者となり、相対的にゆとりのある暮らしができます。

家賃相場が安い

例えば、東京で家賃8万円の部屋。どんな部屋をイメージしますか?

HOME’Sによると、家賃相場が比較的安い足立区のワンルームは6.66万円

エリアワンルーム家賃相場
岡山4.79万円
松山(愛媛)4.36万円
博多(福岡)5.64万円
札幌4.08万円
HOME’S参照

平均だけで見ても、かなり家賃相場が安くなることが見て取れます。

職場に近いところに住みやすいのも、地方都市に住むメリットです。

満員電車が存在しない

都市によって、公共交通機関に多少の差はあれど、東京クラスの満員電車は存在しないといっても過言ではないでしょう。

満員電車が嫌いな人にとっては、それだけでかなり大きなメリットになると言えます。

車通勤の場合、通勤渋滞に巻き込まれるケースもあるかもしれませんが。自家用車と公共エリアである電車とではストレスのかかり具合は比になりません。車の中だったら、大声で歌ってても誰に咎められることもないのです。

新たな価値観を掴むチャンス

自然へのアクセスが良い

自然と言われましても興味ないです。そういった人も多いかもしれません。でも、ここでいう自然というのは、家の近所で釣りに行けたり、週末ふらっとキャンプに行けたり。そういう自然です。

インドア系の趣味というのは、大都市が有利かもしれませんが、アウトドア系の趣味なら地方というのは有利になるケースもあります。

引越しのたびに、新しい趣味に手を出してみる。そんな生活も楽しいですよ。

見識が広がる

自分が住んだことがない土地に住む。見識も広がりますし、自立心も芽生えます。

私は、大阪の中心部に生まれ育ち、初めての転勤で、香川の田舎の方に引っ越しました。そこで初めて、夜が暗い、ということを知りました。夜になっても、何かしらの光が漏れていて、どことなく明るかった地元に比べて、2m先は暗くて見えないというのはなかなかに衝撃的でした。

自分が当たり前だと思っていることを覆す経験というのは、どんなものでも有意義になりうる気がします。

そうは言ってもデメリットもある

自動車が必須なケースも多い

地方暮らしと自動車は、切っても切り離せない場合が多いです。なくても生活できるエリアもありますが、多くの場合、生活を豊かにしようとすると自動車が必須のケースが多いです。

そして、自動車の費用というのは、車両価格、燃料費、税金、メンテナンス代と色々かかりますので、やはり経済的に負担となります。

ただ、自動車を所有するというのは行ける範囲が広がり、生活の幅に寄与することは間違いありません。

安く抑えようと思うのであれば、カーリースや中古の軽自動車に乗るという選択肢を取ることで出費をかなり抑えることができます。

また、ドライブや自動車自体を趣味にすることで、多少の費用がかかっても、許容できてしまうというケースもあります。私の場合こちらで、車を買い替えるときだけ、車に詳しくなります。乗りたい車に乗ってみる、それも楽しみにしてしまうと、東京ではなかなかできない楽しみになるのかなと思います。

趣味によっては不利

イベントが少ないことが多いです。

音楽のライブイベントをはじめとして、各種イベントは東京、大阪などの大都市圏中心に開催されます。全国ツアーなどで、近くにくることがあっても、大きなイベントを地方で開催するというのは出身地でもない限りほとんどないのではないでしょうか

このように、いわゆる推し活に本気な方は、地方都市に住むというのは向いていないかもしれません。

他にも、クラブなどで夜遊びをしたいという人にも、あまり向いていないのが実情かもしれません。人が集まることによって成り立つ産業はどうしても、人口が多いところとそうでないところの差が顕著に現れてしまいます。

物価は多分あんまり変わらない

田舎は物価が安い。そう言った声を耳にしたことがあるという方は結構いるんじゃないでしょうか?

しかし、実のところそれほど変わらないんじゃないかなというのが正直なところです。

コンビニや大手飲食チェーンは多くの場合、全国共通の価格で販売していますし、なんなら競争原理が働きにくい田舎の方が高かったりします。(そう言った点でも、ガチ田舎より地方都市の方が住みやすいと思います)

したがって、地方都市と大都市ではそこまで大きく物価の差は生じていないというのが体感です。

地元の飲食店は、大都市に比べ比較的リーズナブルで質がいいところは見つかりやすいんじゃないかなと思います。が、日常の消耗品などは大差ないです。

まとめ

自分が何を優先するかで、自分の生き方というのが見えてきます。

最先端のものに常に触れていたい、人の海に溺れていたい。という価値観の持ち主でないなら、地方都市に住むという生き方は十分に選択肢に入ってくると思っています。

会社の金で引越しできる。東京の給料で、広い家に住める。のんびり、マイペースに悠々自適な暮らしがしたい。そんな人にとっては、魅力的な生き方でもあります。

結婚する。子供が生まれる。親の介護がある。だから、生活スタイルを見直さなくちゃいけない。そう言った問題というのは、正直どこに住んでようが起こりうることです。

それが、転勤を拒否する理由になるのか、想像だけで自分の可能性を捨ててしまっていないか。

そういった視点で考えてみるのもいいかもしれませんね。